褥瘡について
場所:あいの実レクチャーホール
講師:宮城県立がんセンター 皮膚・排泄ケア認定看護師 鈴木籐子氏
参加者の声
- 褥瘡は出来てしまうとその部分が壊死し、治るまで時間がかかる為、褥瘡にならないようにケアしていくことがとても大切だと思いました。ご利用者様に拘縮があり、それを疑似体験で自分の体のズレを実際に体験し動けないということが、いかに苦痛であるという事を知りました。隙間が出来ないよう安楽なポジショニングをすることで体にかかる圧が分散され褥瘡の予防になっていると知りました。褥瘡の洗浄方法の写真はとても驚きました。あのように大きな褥瘡が出来てしまうと横になっていることもきっと苦痛なのではないか、身体に大きな負担になっているのではないか、毎日行なう排泄ケアでも辛いのではないかと思い、褥瘡が出来ないよう観察、予防をすることの大切さを強く感じました。
- 褥瘡の出来る仕組み、一定の時間圧がかかり血液が滞り細胞に酸素や栄養が届かなくなって起こる事。どこに出来やすいのか、また赤い皮膚からの褥瘡の見極め方、予防とケアは大切で、皮膚のズレが生じやすいベッドアップ時、体位交換時、車いす移乗時に注意する事。予防の為2~3時間毎に体位交換する事、パジャマの背中部分やシーツのしわを伸ばすことや背抜き方法、座位時は1時間おきに除圧動作をする事などを学べて良かったです。
- 褥瘡の褥は布団のことで瘡はできものという意味と初めて知りました。皮膚が赤くなっているのを発見したら、その部分を圧迫されないように身体の向きを変えてみる。その30分後その発赤が消えていれば褥瘡ではない。赤みが持続している場合は褥瘡の可能性があるので報告する必要がある。利用者様は同じ状態でずっと時を過ごしていることになる事を忘れないようにしたいです。
- 褥瘡が出来るとショックだし褥瘡ケアが毎日のケアにプラスされてご本人とサポートする側両方の負担になるし、活動も制限されてしまうこともあるので褥瘡を作らないための予防が必要で、そのための知識が大切だと学びました。入浴時等、全身状態の観察が早期発見につながるし背抜きや衣類のしわ取りが褥瘡予防になっているので日常的なケアの大切さを再確認しました。ギャッジダウン後の背抜きは怠っている部分でしたのでこれからはちゃんとやっていきたいです。