平成25年-2013

平成25年3月19日 定例勉強会リポート

アスペルガーについて

場所:あいの実 事務所

講師:医療法人 五十嵐小児科 副医院長 今 公弥 様

なかなか理解しにくいといわれるアスペルガーについて教えて頂きました。対応の仕方を工夫したり共感することの大切さを学びました。

参加者の声

  • ASDの方への対応はまず本人との信頼関係を築き、褒める方法や後から繰り返し確かめられる具体的な方法を考える必要性が解りました。色々な視点があり、少数の考え方に対しても排除すべきではないという事が分かったので、自分の考えを柔軟にしていく必要性が分かりました。
  • 感情的にならずに、言葉・態度を観察し、計画を持って冷静に対処すべきだと思いました。
  • 障害がどのようなタイプであろうと、まず相手の感じ方・考え方を理解し、その感じ方(心理事実)に寄り添うという接し方が大切であるという事が理解出来できました。今後、ASDの方でなくても、個性の強い方に接する時などはその方の反応の仕方を受け入れて対応するようにしたいと思いました。
  • さまざまな考え方に対応できるように、いろいろな考え方を予め予想しておき、とっさに適切に行動できるようにしておく必要に気付きました。今回学んだ事を熟考し現場で役立てると共に、身近に発達障害の方が多数いらっしゃるので、ご家族の方等に是非情報をお伝えしたいと思いました。
  • どのように接して行ったらよいのか難しいと感じましたが、行動の理由を共感出来たらいいと思いました。
  • 発達障害については、本人だけでなく保護者や周囲の状況についても理解する必要がある事、障害者自身の立場に立って物事を考えて行かなければいけないという事が分かりました。障害によって行動パターンや思考パターンが異なるので、障害別に覚えてこれから役立てて行きたいと思いました。
  • まず仲良くやってゆける関係を作る必要が分かりました。口での支援より線一本の支援が必要なので、ヘルパーの機転と順応性が大切だと思いました。個人の付き合いの中でもASDの方も多くいるので、病気の人とみるのではなく、その人の特徴を撮り、良い所をみて一個人の人間として付き合っていきたい。
  • 話しても分からない・分かってもらえない人の場合は、文書に書きとめるのが大変有効な方法だと知ることができました。相手の気付いていない・知らない事を基に話していないか?相手はどのように感じているのか?接し方が非常に興味深かった。今はそのような方のケアには入っていませんが、これからの生活でよく自問して役立てて行きたいと思いました。
  • IDD・ADHD・ASDの特性を長所として伸ばしてゆくという考え方は今後活用出来ると思いました。”それぞれどうイメージするか”のお話は対応の仕方が明確になり良かったです。生活の障害を少なくする支援に必要なことは、目標を設定するが“達成より接近”という考え方は現実的だと感じました。また、アスベルガーの特徴は、うまくいかない理由が分かると(話してあげて理解してもらうと)すぐに行動に移せるという点はこれからのケアに役立てられると思いました。
  • 自分が正しい事を伝えているときに、相手は同じ情報をもっているか、相手に伝わる方法を工夫することが必須だと分かりました。正しい事を言っても伝わらなければ意味がないので利用者様の個性に合わせてコミュニケーションを工夫し、障害者・健常者に関わりなく、相手を理解しようと自分の思考を柔軟にすることが大切なのだと思いました。
  • 噛み砕いて話しやり取り出来る会話をする、「書く」という具体的な方法がある事が分かりました。正しいとか間違っている、の問題ではなくその人に共感を持って行動・助言していく大切さも分かりました。また、その方の家族も含めての特性も公正にみながらお付き合いして行く必要があると思いました。
  • 利用者さんの中には、正式に病名が付けられていなくても、発達障害の特徴を示す方がいる場合、相手のプライドを傷つけないようにする事や、書面に残しておく事が大切だと分かりました。相手の行動について正誤を示すのではなくそう感じている事を尊重し、寄り添うようにする点を学べましたが、全体的に難しく感じました。事前にある程度の知識がないと話しについていけないと思いました。
  • 具体的な目標は手段を講じながらも、それが全部出来る訳ではないという現実的な見方をする事が、幅を持たせた支援につながっていくと感じました。考えている事が表面に出ていない事もあるので、実際に行ってみてそこで評価する事が効果的だと理解できました。発達障害の特徴は誰もが持っている特徴なので、間違っているとかおかしいと指摘することは難しい。ただ、それが生活して行く上で障害となっているなら、少しでも取り除ける方が良いと思いました。それぞれの特徴を持った人が、この人だったら自分の思いや気持ちを打ち明けられると感じてもらえる人になりたいと思いました。
  • 特徴、その人のタイプと本人の限界を知った上で、具体的に出来ることを把握する必要性が分かりました。いくつか対応方法を持っておくこと、どういう練習をするか考えることが必要だと思いました。辛抱強く接していきたいと思いました。
  • 発達障害に限らず、様々な利用者さんと接する上で、その方の特性を良く知り、アプローチの仕方を考える事はとても重要だと思いました。特徴を把握しにくいと、自分の中でその方のイメージを決めてしまいがちなので、何らかの行動に特性が表れていないか観察し、考えたいと思います。
  • 何事も、いろいろなタイプ・障害があるので、一人で悩まずに相談して提案を得たり、対処方法を聞いたりして対応できるようにしていけばいいんだなと思いました。自分ひとりであれこれ悩まずに相談してみる事が大事だと確認できたので、改善して行きたいと思います。
  • 人からではなく、自分で納得しないと考えを調整出来ない事、必ずしも思いと表情が一致する訳ではない事などが分かりました。対人面での問題を抱えている場合、”書く”ことによって対人を省略でき、自分で書きながら整理が付くので、支援するときに勧めてみたいと思いました。相手の感じ方を把握・尊重し、分からないことに気付いてあげられる人になりたいと思います。相手の意欲を高めよう褒めることも大切ですが、自分の気分でそうするのではなく一貫した褒め方が大切。これも技術なんだと思いました。

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