呼吸リハ
場所:あいの実事務所
講師:こころサポート訪問看護ステーション?看護師・呼吸療法士 池内由紀子 様
普段何気なくしている呼吸。その呼吸の不思議や仕組みに驚かされます。ご利用者様に少しでも楽な呼吸をしていただくための手技も学びました。
参加者の声
- 普通無意識に行っている呼吸ですが、呼吸が困難な患者さんにとって呼吸することが大変なことであるということを教えられました。今後患者さんの目線で色々と考えたり、ケアを行って行きたいと思います。
- 利用者の状態のよって出来ることには違いがありますが、呼吸を整えるだけでもすごいリハビリになるということが分かりました。呼吸を患っているだけで、食欲や筋力にとても影響が出るということが分かりました。
- 筋肉の動きや痰の事、肺炎の原因等、知らない事が多くかったのでとても勉強になりました。忘れないよう時々思い出す必要を感じました。リハビリというとちょっと構えていましたが、手でさするだけでも、体位を変えるだけでもリハビリになるとの言葉は嬉しかったです。やってみます。
- 左気管支は約45度で曲がっている→右より左の肺に痰が流れやすく、溜まりやすい。左肺に違和感を覚えられる方が多い理由が分かったので、リラクゼーション法によって少しでも楽になれるよう、マッサージを活用したいと思いました。ポストリフツは好評とのことなので、なかなか体交すらできない利用者さんに活用したいです。また、リラクゼーション法5種類紹介して頂き、一つ一つ実演してくださったのでよく分かりました。
- 息苦しさを和らげるために、?短く簡単な言葉で分かりやすく、?声はやわらかめにゆっくりと、?できていることを支援する、?そばにいることも非言語的コミュニケーション、ということを普段から意識したいと思いました。症状を自分なりに解釈せず、ありのままを受け止めようと思いました。
- ストレスは自分の考え方次第で重くも軽くもできる。あまり自分を褒めたり、感謝したりすることが無いのでストレスを感じた時にやってみようと思う。自分には難しい仕事であったり、不安がある仕事でも、まずは気持ちで負けないように考え方を切り替えてみようと思う。ストレスは蓄積すると解決が難しくなり病気につながったりするので、早めに考え方や気持ちを切り替えられるよう知人や利用者さんを援助したいと思った。
- ストレスを感じている時は、後頭部(感覚)や側頭葉(聞くこと)が熱くなっているので、額に両手をあてると前頭葉(考えたり判断するところ、人間らしさ)が熱くなり、ストレスが軽くなっていく、ということが分かった。自分がストレス発散法や上手な気持ちの切り替えができるようになれば、良いヘルパーになれると思った。そのためには目的意識を持って利用者さんと接し、上手な声掛け等できるようになりたい。
- 言葉はワードだけでなくトーンもストレスの元になるということが分かった。発するだけで体に変化をもたらすのであれば、ストレスを軽減するように言葉を使いたいと思った。自分主体の言葉を使うか相手主体の言葉を使うか(自分がしているのか?させられているのか?)よく考えてから話すように考えさせられた。
- Spo2の値が正常でも、利用者が苦しいと訴える時はそれを受け止め、相手に寄り添って少しでも呼吸が楽になるように助けることが必要だと学びました。利用者が気持ち良いと感じる強さで行う様にしたいと思います。
- 利用者様は震災のストレスに加え、身体が思うようにいかない不安やストレスを抱えておられるのでそれを意識してケアにあたりたいと思いました。震災などの大きな出来事からしばらくすると、疲労が蓄積されていていろいろなことに敏感な心の状態である方もいらっしゃると思うので、ヘルパーとして発する言葉に十分気を付けたいと思いました。
- 呼吸は肺自身が動いているのではなく、筋肉によって動いていること事は初めて知りました。それで、ストレッチや運動が必要なのだということが分かったので、ベッドで寝たきりの人に入る場合は、少しずつ筋肉を動かせるようにさするか、曲げてもらうかしていると良いのかなと思いました。
- 呼吸はストレッチだけでも楽になることや、ストローでの練習ができること。呼吸が苦しいときには声掛けでも楽になることが分かった。ストレッチは実地訓練を行ったのでスムーズに行えると思います。
- 呼吸は横隔膜を上下させることによって行われる。Spo2の数値は現時点ではなく、少し前の数値を示すので、本人が苦しみを訴えるのであれば受け入れるようにする。呼吸は意識してもしなくても行えるという点で特異なものであることが分かりました。普段あまり意識しない呼吸ですが、利用者様のなかにはALSなど呼吸器をつけている方もおられるので、呼吸の仕組みについてもっと意識して、注意を払いたいと思いました。