「吸引と胃ろうの注意点の確認」
場所:あいの実事務所
講師:あいの実看護師 金子真弓
平成26年度最初の勉強会です。吸引と胃ろうに関しては勉強会で何回も扱ったテーマですが、内容が多岐にわたるため定期的な復習と新たな情報の収集が欠かせません。今回は復習を中心として吸引と胃ろうに関する知識を確かなものにしました。
参加者の声
- 事務所にある喀痰吸引指示書を確認する事を徹底したいと思います。観察すること、トラブルがあることを想定してシュミレーションすることの大切さを学びました。
- マスキン液消毒液の濃度はマスキン5ccに対して水500cc。濃度が高ければ消毒効果があるわけではない。カテーテルにリンス水を吸わせるのは、・消毒液を洗い流すため、・吸引確認のため、・潤滑作用のため(鼻口など粘膜に挿入する時は外側、カニューレは内側に潤滑作用、外側はアルコール綿で拭き取る)ということが分かった。呼吸器回路の接続チェック、アンビューの練習、吸引時カテーテルを持つ手を回すのではなく、カテーテルをくるくると回すことを意識したいと思った。
- 声門から下は無菌状態であるということをいつも意識して清潔操作を徹底していきたいと思った。
- アンビューについては利用者様の呼吸回数、換気量に合わせて行うと良い。合っていなければ数字も下がる。アラームが鳴った時はアンビューバックに切り替えて原因を探ることも大事。日頃の胸の上がり方を観察しておき、どれくらいの圧のかけ方が良いかを判断するという点、理解が深まりました。
- 吸引後の対応で「苦しかったですね」などマイナスの言葉ではなく、「痰が取れて良かったですね」など利用者様に対してのプラスの声掛けというのはいい考えだと思いました。苦しかったり痛かったりしたときにプラスの声掛けをすると安心感も出てくると思いました。
- アンビューバックの使用について、呼吸器の故障やエラーの原因が分からない時、呼吸器の点検時に使用する。5秒に1度で押し込むこと、胸の上がり方(圧がかかっているか)、利用者様の表情(頻度はあっているか)などに注意するということが分かった。
- 今のところ呼吸器をつけている方に入っていませんが、これからのためにしっかりと思いと技術を役立てていけるように、引き続き学びたいと思いました。
- 失敗は成功の母。できれば失敗なく学びたいが、不完全さゆえ失敗はなくならないのが現実。共有することで安全に介護できたらと思います。何度勉強しても新たな発見(知識)があり、他の方の考えも学べてとても参考になりました。
- 吸引の際のチューブの持ち方、まわさないでよじる方法、なぜよじるのかの理由を知ることができました。バッグバルブの用い方も実際に行なってみて難しさを知りました。実際に現場で起きた事例を知り考えることで、起こり得るかもしれない状況に対しての心構えや対処法を知ることができました。まだ吸引経管栄養を必要とする利用者の方に入ったことはないので、今後入ることになった時のために、今日学んだ事柄をしっかりと頭で整理して覚えておきたいと思いました。
- 緊急時やいつもと異なった状況の中で、冷静に対応して判断する必要があると感じました。現在は吸引を行なう利用者様には入っていないですが、問題に対処する点で、独自の勝手な判断ではなく客観的に状況を判断して医師や看護師の指示を仰ぐようにすることは、どの利用者様にも共通することなので、参考にしていきたいと思いました。プロ意識を持って、正確な知識を伴ったサービスが必要なのだと感じました。
- ずっと吸引をしていると惰性でしてしまうことも多々ありますので、時々自分の手順をしっかり振り返りたいと思います。経管栄養の時も、本人の様子を見ながらしていきたいと思いました。