平成26年-2014

平成26年7月15日 定例勉強会リポート

高齢者の低栄養を防ぐ食事 (介護用レトルトを利用した調理・嚥下困難に対処する)

場所:北中山コミュニティーセンター

講師:キューピー株式会社 小田島アクティまごころセンター 山口智史氏

健常であると、食べられないとはどういうことかが分からないものです。残念ながら、高齢になると(または何らかの事情で機能が低下すると)「食べる」という生きる上で必要な行動が難しくなったり意欲を失ったりすることがあります。様々な工夫をしたり商品を活用することにより、良い栄養状態を維持する方法を学びました。

参加者の声

  • 太らないための食事ではなく、栄養バランスを考え、特にタンパク質と脂質をとる大切さが分かりました。食に対する意欲も湧くよう心掛けたいと思います。ユニバーサルでサインフードは年々食べやすくおいしく進歩しているので活用していきたいと思います。
  • 食生活・栄養失調に関するDVD(高齢者は食べ盛り)を見て、年齢を重ねるほど、十分栄養を摂る必要がある事を理解できた。
  • 栄養失調→アルブミン定値→タンパク質不足→老化を加速させる、ということを知った。また、高齢期障害はメタボよりもタンパク質不足に起因する場合が多いと知った。
  • これまでも何度か食事についての勉強をしてきました。改めて、いかに日頃の食事が大切であるか。少しずついろいろな食事を摂ることが老化を防ぐ一歩であることが分かった。今回、とろみについて学んだが、食事を作るのが大変なご主人様にはレトルト食品を上手に活用していければ介護の負担にもならないと思ったので、利用者様に何かの時にお話ししてもいいと思いました。
  • 高齢者の食事には、多様な食品を使用し、栄養不品にならないように注意していく必要があると思います。食欲を増すような調理方法・味の工夫をしていていきたいと思います。
  • 高齢者は粗食になってしまいがちなので、栄養バランスのとれた食をとれることがよいのは分かりました。が…なかなか難しです。食事を積極的に食べて頂くには、まずは生活に意欲を持ってもらい、そこからでしょうか…。
  • 食欲は、家族・子供たち・ボランティアの方々など、誰かと一緒に取ることによって増進することを学びました。今後も利用者の方々と十分にコミュニケーションを取り、健康的な生活の一助になればと思いました。今回、介護用レトルトの試食をしましたが、意外にも濃い味でした。高齢の方はどちらかというと薄味を好まれるものと思っていましたが、おいしくて栄養のある、食べやすい食品を好まれると感じました。
  • 食べ過ぎや、生活習慣病への注意が呼び掛けられることが多い時代ですが、高齢者にとっては、正しい栄養摂取は健康を継続し、老化を防止するために必要であると思いました。粗食が健康的と思っている高齢者の中に低栄養状態になっている方が多いようなので、正しい栄養知識によって、健康維持に必要なアドバイスに役立てたいと思います。
  • トロミの粘度の上げ方は、ぜひ使ってみたいと思った。確かに高たんぱく・高脂質の話は話題に出ますが、利用者さんにもぜひ伝わるような話し方をして、活用してもらえたらと思う。どれもこれも役立つことばかりで、自分の意識・認識を変える必要を感じました。毎日の食事にプラスするよう、ベビーフードの活用もしたいと思いますし、10品目の表を作成し利用してみたいと思いました。
  • とろみ剤は、とろみが足りなかった時に追加するとだまになるので、もう一種類固めのものを作って、まぜあわせ、とろみを調整すると知った。

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