平成24年-2012

平成24年10月16日 定例勉強会リポート

福祉用具 体圧分散、褥瘡予防について

場所:あいの実事務所

講師:株式会社 モルテン様

日々進化を続ける福祉用具の世界ですが、その変化についていくのもヘルパーの責任です。介護を受ける側と介護をする側がお互いに気持ちよく、楽に日々を過ごすための工夫や知恵を教えていただきました。褥瘡リスクを減らす介護を目指していきたいと思います。

参加者の声

  • 福祉用具の選び方の大切さと、介護技術で褥瘡を防ぎ介護者にとって楽な方法を考えてあげる知識と用具がある事、患者にとって本当に楽な姿勢かを介護者が体験し感じる事の大切さが分かりとても良かったです。
  • 背中や腰だけでなく踵にも圧が強くかかっている事が分かりました。褥瘡の発生要因には色々あってなりやすい人の条件が揃うとすぐにできるので、楽な姿勢を取っているか、減圧できているかよく身体を観察しておくことが大事だと思います。
  • 体圧分散式マットレスには色々な種類があり利用者様の身体状況によって選ぶ。褥瘡が今あるかどうかではなくそのリスクがあるかどうかでマットレスを選ぶ。正しいマットレスの選び方、安楽なポジショニングについてよく理解できました。ケアに役立てたいと思います。
  • ベッドの背上げ時、臀部だけではなく背部に挟みこまれる力も強くあり、呼吸苦にもなる事を学べました。褥瘡のポケットの深さと方向でずれの方向が分かることが理解出来ました。体交枕の入れ方によっても体のずれを作ってしまうことがあるので気を付けたいと感じました。
  • 圧迫力だけでなく、ずれ力にも注意が必要だと思いました。又、ベッドの背上げ後、また背上げから仰臥位の後に背抜きをするという点を知る事が出来良かったです。褥瘡対策のクッションを上手く使えるように工夫したいと思います。ベッドにも種類がある事も知ったので、活用できる物を活用するなら利用者様も介護する側も気持ち良くいられることを感じました。
  • 時々マットレスのヘタリがないかどうかをチェックしようと思いました。体散分圧のマットレスでわざと自動体交をOFFにしてヘルパーが時間で体交しているサービスがあるのですが、今日学んだ、体位を保持しやすいクッションの入れ方を実践したいと思いました。介護用品も良い物がどんどん出ているようですが、全ての方が使いたい物を使える訳ではないのが現状だと思います。ただ、私たちが出来る事を行なうのと介護される方がどういう状態でどんな気持ちなのかを良く理解しておくのは大切だと改めて感じました。
  • マットが持っている特性、寝心地、安定性、利用者さんの状況などを考慮しリスクが高いかどうかを見極める事、治療ではなく予防を心掛けることの大切さを学びました。マットの他にクッションやグローブ等を有効に利用して、利用者さんが少しでも楽な体位変換が出来るよう心掛けたいと思います。
  • 利用者様の身体で圧のかかり易いところ、床ずれの出来易い部分を事前に注意して予防に役立てたいと思います。ベッド上で生活する事の多い利用者様に対して適切なベッド操作をする事と、背抜きを意識して行ないたいと思います。ポジションを利用者様に合ったものにする、体位をふさわしく保つためクッションの用い方を考慮する必要があると思いました。
  • 踵に褥瘡ができる利用者様がいましたが、目で見ることでなぜそうなるのか分かった気がしました。踵は面積が小さいですが、高い圧がかかっている事を理解した上でこれからはケアをして行きたいと思いました。背抜きをしてあげるだけで背中にかかる圧力を軽減出来る事が分かりました。これまで一連の動作としてケアしていましたが、なぜなのか理解が深まりました。家の人にエアマットについて尋ねられた時には、今日の勉強会で学んだ事をお伝えしたいと思いました。
  • 状況ゆえに定期的に身体を動かす事が出来ない時ない時のために、エアマットの機能をよく理解しておいて、必要な時に活用できるようにしておきたいと思いました。褥瘡が出来ない様、予防が第一ということなのでポジショニングやマットレスの用い方などに気を付けたいです。身体が自由に動かない方にとっては長時間同じ姿勢でいることは本当に苦しい事なのだと思いました。その事を意識して利用者様にとって楽な体位を心掛けたいと思います。
  • 太い血管を変形させることによって結果として褥瘡が生じてしまう(筋肉とかではなく血流によるもの)、減圧と除圧の違いの理解が深まりました。背抜きは体にかかった圧を減らす上でかなり重要なので、体交の際しっかりとベッドから体を離すよう心掛けたい。
  • 身体状況に応じてマットレスを選ぶ事の重要性、体散分圧を考えるたけでなく寝心地や座位の安定感、その人の身体状況や気持ちを考えて選ぶ必要がある事が分かりました。背上げや背中を下げる時も苦しいというのを体感できて良かったです。ベッドの頭を上げたり下げたりした際、背抜きを実践したいと思います。大変勉強になりました。
  • 何かが起きてから福祉用具を揃えるのではなく、利用者のリスクを予め考えて用意しておく、というのが興味深かったです。どんどん新しい福祉用具が出ているのでそれについての自分の理解を深めて行きたいです。
  • 自分の担当している利用者さんにはどういうマットが適切なのか考えることが出来ました。背抜きの大切さを理解出来たのでこれからのケアに取り入れていきたいと思います。利用者さんの声を良く聞き、状態を注意深く観察する事によって適切なマットなのか、変えるほうがいいのか考える事が出来ると思いました。機能的なことだけではなく、QOLの観点からも技術が進んでいる事が分かりました。ヘルパーとしてもいつも利用者さんの気持ちや状態にこまやかに対応出来るようにしたいと思いました。
  • 静止型マットレス、エアマットレスの違い、圧迫力とずれの大きな違いが分かりました。ベッド会社と共同で考えて下さっていて、私も利用者様のことを考えて勉強し理解を深めていきたいと思いました。
  • ベッド背上げの時、体には上半身の体重がお尻にかかる事でお尻の圧が増大し、更に頭部から押さえつけられるような強い圧が背中やお尻にかかる事、背中をベッドから離すだけで大きな効果が簡単に得られる事が分かりました。背上げの時にどんな所に注意を払えば良いのか参考になりました。苦しそうなら背抜きをしてあげたいと思います。今回はモデルによる実演付きでしたので、より実際的に楽しく学ぶ事が出来ました。もう一度資料を復習して自分のものにしたいと思います。
  • 今、褥瘡のある利用者を担当させて頂いているので、体位や背抜き等意識していこうと思いました。ベッドの寝心地についてもっと利用者様に聞いてみようと思いました。
  • バスタオル使用の欠点、興味深かったです。臀部に褥瘡のある利用者様がおられますので、勉強した事を思いに留めて背抜き等で圧を抜く事を引き続き実施したいと思います。
  • ベッドの専門的な知識を得て現場にて実践していければと思いました。家の方々の疑問に何か役立てることができればと思いました。
  • 今入っている利用者さんで膝が完全に伸ばせない方がいるので踵に圧力がかからないように注意していこうと思いました。エアマットは治療具ではなく予防具という認識を持つ事が大切だと思いました。背抜き機能付きベッドは是非利用者さんに紹介したいと思いました。
  • 褥瘡をいかに予防できるか、ベッドを起こす時戻す時も背抜きを行なう必要がある事、体位交換した後の状態が心地良いか安楽か、という事にも気を配る必要がある事が分かった。バスタオルはムレや折りじわが大きくできることから体の下にずっと敷くのにふさわしくないことが分かった。使い方に気を付けたい。
  • 静止型マットレスとエアマットレスはどのように使い分ければ良いのか分からなかったが、体を動かせる人は静止型の方が楽だと言う事が分かった。身体を動かせない方は体の同じ部分に圧がかかり易いためエアマットにした方が褥瘡のリスクを減らせるということが分かった。ベッドをよく上げたり下げたり動かしていますが、実演を見たところ、そんなに傾斜をつけない状態でも背中やお尻に圧がかかることが分かったので、自分で訴えられない利用者様には特に気を配り背抜きを行なっていきたいと思う。
  • 姿勢と床ずれの関係、圧の変化について学べました。膝を立てたり側臥位にした時など圧が特に高くなる事が分かりました。ギャッジアップした時、フラットにした時など背抜きをしっかりしていきたいと思いました。最新のベッドや枕、クッションについて知る事が出来て良かったです。
  • 勉強会を通して新しい商品のこと、ベッドやマットレスも進化している事を知り利用者様からの相談などに対応出来ると思い感謝です。褥瘡ができるのは早いが治るのは遅い、日々の観察で皮膚の状態をよく観察していきたいと思います。
  • 今日学んだ事を、エアマットで悩んでいる利用者の参考になるよう話してみたいと思いますし、利用者の悩みが解決出来るようなアドバイスができるよう今後役立てたいです。

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