摂食嚥下障がい者の食事介助
場所:あいの実 レクチャーホール
講師:仙台青葉学院短期大学 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 講師 大橋孝子 氏
今回は嚥下の専門家をお招きし、食事介助のスキルアップの勉強会を開催しました。食べるという動作はとても複雑で、障害のある方たちにとってはとても大きなハードルになります。一歩間違えると命にも関わる問題を引き起こすことさえあります。安全で楽しんで食事をしていただくために介護者に何が出来るかを学びました。
参加者の声
- 食べるという行為を意識して行う事がほとんどなかった。実際には、新生児期から様々な機能が発達し組み合わされたことで自食できるようになったことが分かった。障がいを持つ子供たちに食事やおやつを介助することがあるが、一人一人の持つ機能が違う事が納得できた。単に体内に入れてあげるというよりも、子供たち自身の食べたいという気持ちを育みながら雰囲気を大切にして楽しみたい。時間がかかっても呼吸が合うならむせたりすることが少なくなる。互いに勉強のつもりで関わり合い成長していきたい。
- 実技とても勉強になりました。食べる機能の体感では舌の動きや位置、口唇の役割がとても分かりやすく体感できました。意識を集中させて、相手の動きに同調すると共感が生まれる、互いに食事が楽しいものとなれば仕事もやりがいのあるものとなると思いました。
- 食べる事は運動機能と一緒、経験することによってその機能は高まる。子供たちは自分でそうする事が出来ないので関わるヘルパーとして、そのサポートをするという役割を大切にしたい。食べる時には唇、舌の動きがとても大事だと実感できた。
- 味覚や香りを大切にしないで、時間短縮や介護者側のやりやすさを追い求めないようにしたいと思いました。むせたり、誤嚥したりする中でも経口にこだわる家庭があるが、その気持ちをくんで、自分にできる事、雰囲気作り、正しい姿勢などを行なって楽しい食事が出来ればと思った。むせる責任は介護者側に多いということ、タイミング、量を気をつけたいと思う。食べる時の舌の動きは実演でよく理解できた。