たくさんの要望があった重症心身障害児者を対象としたショートステイ開設プロジェクトが始動しました!
あいの実史上最大のチャレンジです。
開設するのは「医療型短期入所」と呼ばれるもので、いわゆる「医療型ショートステイ」で、医療的ケアがあっても受け入れられるショートステイです。
ご家族のレスパイトや緊急に子どもを預かって欲しいといった要望に答えられるような施設になる予定です。
ご家族からの要望
これまで、重症心身障害児者のご家族との関わりの中でこのような声を聞いてきました。
ショートステイが足りない。
緊急の時に預かってもらえるところがない。
重症児・重症者を安心して預けられない。
仙台市では長年ショートステイの増強が叫ばれてきました。仙台市に限った事ではなく、全国で不足状態が続いています。このプロジェクトが長年の課題の解決の一助になればと思っています。
他にもこんな声を聞いていました。
預けるのに良心のとがめを感じる。
預けるとほとんど面倒を見てもらえず、ふびんでならない。
病院の雰囲気の中で預かってもらうのがかわいそう。
これまでの医療関係の方たちの尽力には頭の下がる思いです。しかし、医療型ショートステイの制度の問題もあり病院でサービスされることがほとんどで、「ショート入院」と言われてしまうことも有ります。
それで、ご家族からは、「重症児者であっても安心して預けられ、家にいるような雰囲気の医療型ショートステイを開設してほしい」との要望を長年いただいていました。
これまでずっとずっとショートステイを開設できないか考えてきました。それがついに実現します!
コンセプト-ご家族も滞在したいと思えるショートステイ
あいの実が目指すショートステイは、これまでの重症児者へのサービス実績による安心と、ご家族も滞在したくなるような空間を持ったショートステイです。
今までになかった医療型ショートステイの実現を目指します。在宅医療・介護が進むなか、東北や全国のショートステイのターゲットケースになることを目標にしています。
もちろん、あいの実のアイデンティティでもある入浴サービス付きです。
プランとスケジュール
医療型ショートステイ定員10名、重症心身障害者のための生活介護定員20名の複合施設となります。
開設場所は?・・・今後発表いたします。
開設時期は?・・・2022年9月頃を予定しています。
誰が使えるの?・・・重症心身障害児者の方々を対象とします。仙台市と周辺の方々が利用できます。あいの実の既存サービスの利用者ではなくても利用できますが、安心して利用していただくために利用者の方の状態などを把握する必要があります。その場合は前もってヒヤリングなどが必要となります。利用登録の開始時期などは追ってお知らせいたします。
ちょっと残念なお知らせ・・・お泊まりのあるショートステイを行うためには「診療所の入院ベッド数の確保」というものが必要となり、宮城県がベッド数の調整等を行っています。ベッドの確保は難航することが予想され、開設当初はお泊まりなしのサービスになります。全力でベッド確保を行い、開設から2年以内には泊まり有りのサービスを開始できるようにしたいと思っています。
進捗状況
実は水面下で色々と動いており、ようやく皆さんにプロジェクトを公開できることになりました。
現在は、土地の契約と建物の基本設計がほぼ終わり、仙台市との協議、協力してくださる医師の方との協議、取引銀行との融資の協議などを行っています。
今後は詳細設計に入り、今年中には着工する予定です。
進捗状況については随時こちらのページでお知らせいたします。
皆さんの応援とご支援が何よりの力になります。どうぞご期待ください!